■「からいも交流」とは? 「からいも」とは、「唐芋」=サツマイモのこと。約300年前に中国から鹿児島県に伝わり、日本で本格的な栽培が始まりました。第二次世界大戦後、日本が食糧難のときに、「からいも」は住民の飢えを救ってくれました。この経験から「からいも」に感謝し、「日本人の友達がほしい」「日本らしい文化や背景を知りたい」「日本に家族がほしい」と願う留学生を「第二のからいもに。彼らを受け入れ、新しい文化をつくっていこう」という動きが始まりました。アジアの留学生たちを、鹿児島の農村へのホームステイ交流から始まり、現在は鹿児島・宮崎の各ホスト(農家や自営業、公務員などの一般家庭)がホームステイの受け入れを行い国際交流を深めています。この活動は1982年から始まり、現在では受け入れ市町村は約60に、世界の参加国・地域は75までに広がっています。 ●詳しくは財団法人カラモジアのホームページで>> 生駒ファームでも、毎年春と夏各2週間、世界各国の留学生を受け入れ、お互いの国の文化交流を行っています。 ■留学生たちと交流を深めています 生駒ファームでは、からいも交流で、海外の留学生のホームステイを受け入れています。今までに中国や台湾、アメリカ、スロベニア、カナダなどから留学生が来てくれました。みんな、日本国内の大学や専門学校に在籍する学生たちで、ある程度日本語も話すことができます。 「その家庭の普段の様子を体験してもらう」ことが目的のプログラムですので、農作業の手伝いをしてもらったり、食事は普段我が家で食べているものを食べてもらったり。地域の名所も案内します。学生たちは、農場のヤギや合鴨、ウコッケイ、ウサギといった動物に触れ合うのも本当に楽しそうです。お互いの国の文化や生活習慣などの会話で盛り上がります。 2週間は長いようで短い。毎回、「あっという間だね」と話しながら最終日を迎えます。その後もお便りをいただくことがあります。交流がこうして続いていくことは本当にうれしいですね。 ●留学生との交流のようすはこちら